さくらんぼの品種改良の秘密
果物で、新品種が誕生!という言葉を聞いたことがありますか?
漠然と、新しい品種が出来たんだなと思いますが、実際どのように新しい種類を作るのでしょう?
今日は、さくらんぼの品種改良の方法についてお伝えします!
受粉時がタイミング
さくらんぼの品種改良は、受粉時に行われます。
2種類のさくらんぼを用意して、花が咲いたら、お互いの花を綿棒などで交互に受粉します。これだけで、新しい品種の実がなります。
木が数種類ある場合は、つぼみが膨らんだ頃、果束状短果子1個ずつに袋を掛けます。
花が満開になったら、交配したい品種同士を人工授粉し、再度袋を掛けます。
袋には、受粉した品種と日付を記入するのですが、この品種の書き方にはルールがあります。
最初に書く品種が雌しべを指します。
例えば「佐藤錦」×「紅さやか」と書いている場合は、紅さやかの雄しべの花粉を、佐藤錦の雌しべに受粉させたという事です。
もし、各品種の開花時期がずれる場合は、雄しべの花粉を冷蔵庫で保存し、人工授粉させます。
元々、自家受粉(一つの木で受粉する)しないので、常に異なる品種の組み合わせで実がなり、1本の木に異なる遺伝子を持つ実がなるわけです。
野生のさくらんぼは、その偶然の中で、強い品種が生き延び、今に至っています。
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