ぎりぎりまで気を抜けない!出荷前のさくらんぼ


みなさん、こんにちは。
東北グルメナビゲーターのしもむです。

6月に入り、いよいよさくらんぼの出荷時期が近づいてきました。

県さくらんぼ作柄調査委員会の発表によりますと、今年のさくらんぼの収穫予想は平均収穫量(1万3500トン)に対し、平年並みとのことです。

極端に多くも少なくもないので、価格の変動はなさそうですね。

しかし、「平年並みって・・・もっと作ってよ~」なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、さくらんぼは出荷直前ギリギリまで気を抜けない、とっても繊細はフルーツなんです。

他のフルーツよりも弱点が多いさくらんぼ。

農作物の弱点と聞いて、何が思い浮かびますか?

長雨による日照不足や気温の低さ、日照りによる水の不足や高すぎる気温などなど、なかなか人がコントロールできない影響で農作物の成長に影響がでますよね。

もちろんさくらんぼも同じです。

特に東北地方は晩霜(おそじも)といい、4月~5月頃に冷えた空気が降りてきて、霜をはることがあります。

これはさくらんぼにとって良くない影響しかなく、実がダメになってしまったり、成長が止まってしまったりします。

そこでさくらんぼ農家さんは防霜対策で果樹園の温度につねに気を配り、さくらんぼにとって最適な温度を維持し続ける必要があるのです。

まだまだあります。繊細なさくらんぼ。

また、ちょうど収穫から発送にかかる6月は、日本は梅雨の時期をむかえます。

この雨もさくらんぼにとっては悪い影響の方が多く、実に直接当たれば傷がつきますし、水分を多く含みすぎれば糖度が下がります。

また、湿度も高くなりますので、カビや傷みも発生しやすくなってしまうのです。

そのため、雨よけのパイプハウスを設置し、雨がかからないように工夫しているのです。

たくさんの苦労の末にお客様の元へ

このように、ただでさえ栽培の難しいさくらんぼなのに、弱点や外敵も多いのです。

そんな様々な逆境を乗り越え、お客様の元にお届けする。ひいては平均並みの収穫量を出すというのは、農家さんの並々ならぬ努力の賜物なんですね。

今年のさくらんぼを食べる際には、そうした苦労に思いを馳せて召し上がってみてはいかがでしょうか。


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