どうしてさくらんぼは高級といわれるの?
国産のさくらんぼは「高級」というイメージがあります。通販で調べても、市販のものを見ても、なかなかいいお値段ですよね。
では、なぜそんなに高級なのか、今回は高級な理由をお伝えいたします。
さくらんぼが高級な訳
さくらんぼはヨーロッパから日本へ伝来しました。さくらんぼは、寒さや雨に弱いという日本の気候に合いづらい性質をもっています。
一番の問題点は、さくらんぼが色づく6月は、雨が大敵なのですが、日本はちょうど梅雨。おいしいさくらんぼを綺麗な状態で収穫することが困難だったのです。
そこで、農家の方が知恵を絞り、現在では綺麗でかわいいさくらんぼが流通するようになりました。具体的にどのような対策で、さくらんぼを育てているか説明します!
霜対策
さくらんぼは、春先霜にあたると、花が咲いても実がならないことがあります。花芽がふくらんで、つぼみが見え始めた頃が一番要注意時期。
気温が‐2℃~‐3℃くらいまで下がると、花のめしべやおしべが寒さで傷ついたり、死んでしまったりします。そうすると、花が咲いても実がつかなくなります。
霜対策として、農家の人は、天気予報で霜が降りそうだとなると、夜中から専用の燃料を燃やして気温を上げるようにしています。
受粉
受粉は、基本的にはハチを使って行います。昔は、ミツバチやマメコバチがたくさんいたので、自然に受粉していました。
しかし、近年はかやぶき屋根の減少に伴い、マメコバチが減少しています。またミツバチも年々減少傾向にあり、農家では蜂自体を育てたり、借りたりしています。
しかし、蜂も寒い日や風が強い日は飛ばないこともあります。そんな時は、農家の人が棒の先に水鳥の羽を巻きつけた道具(毛バタキ)を使って受粉させます。
雨対策
さくらんぼが赤く色づき始めるころは、実が大きくなる時期に当たり、果皮が引っ張られている状態です。
その時期に雨がたくさん降ると、実の表面や根から水を大量に急激に吸収するため、皮が耐え切れず実が割れてしまいます。
実に直接雨が当たらないようにするため、さくらんぼの木をビニールで囲って育てるようにしています。
農家の人は、実が大きくなるように小さい実を摘んだり(摘果)、害虫や病気対策もしながら、大切にさくらんぼを育てます。
このように美味しくするために手間暇かけて、大切に育てられたさくらんぼは、やはり高級になります。
手間暇かけたからこそ楽しめる味わいをぜひ、お客様に楽しんで頂きたいと思います。
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