甘いのは実だけではない!?さくらんぼの秘密


さくらんぼの実って、甘くておいしいですよね。

でも、甘いのは実だけではないってご存知でしたか?

今日は、さくらんぼの「蜜」と「蜜腺」についてご紹介します。

さくらんぼの葉にある蜜腺について

春から初夏の頃、オウトウ(さくらんぼ)の葉をよく見ると、葉と茎の境目にある2つのくぼみから蜜が出ています。

指でとって舐めてみると、少し甘みがあります。

受粉の為に、花は蜜を出してハチや蝶をおびき寄せますが、葉からも蜜を出すということは、何か理由がありそうです。

花以外の場所にある蜜腺を花外蜜腺と言います。

花外蜜腺がある植物としては、さつまいも、カラスノエンドウ、さくら、ホウセンカ、パキラなどがあります。

では、花外蜜腺がある理由はというと、葉を食べる虫を撃退するためなんです。

主に蛾の幼虫が、葉を食べるのですが、蜜を出すことにより、アリが葉に集まります。

その道中に、蛾の卵や幼虫がいると、それも餌にするアリは巣に持ち帰ります。

ということは、植物にとっては害虫を駆除してくれることになります。

葉が固くなると、害虫被害も少なくなるので、若葉や新芽のある春から初夏にかけて蜜をだし、

アリを護衛隊としておびき寄せると考えられています。


身を守るために、あまい蜜を出すなんて興味深い!

皆さんも、さくらんぼの気を見る機会があったら是非、ご覧になってください。


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