さくらんぼの實る頃


さくらんぼの歌で、ふと思い出したんですが

さくらんぼの實る頃

「實る」は、今の漢字では「実る」ですね。

大塚愛さんの「さくらんぼ」よりポピュラーではないかもしれませんが、この曲、宮﨑駿監督の『紅の豚』の挿入歌です。

そう、あの「カッコイイとは、こういうことさ」「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」の決め台詞が思い出される、あの映画です。

この映画の中で、豚のポルコの幼なじみとして登場する、大人の雰囲気のマダム・ジーナ。

劇中では、ジーナ役をしていた加藤登紀子さんが、そのまま歌われていましたが、いやー、ムードたっぷりで良かったですねぇ。

短いさくらんぼの季節を歌ったシャンソン

彼女がピアノに手を添えてお店で歌いだしたシャンソンで、いくつかの日本のタイトルが付いていますが、その一つのタイトルが「さくらんぼの實る頃」。

原題は「Le temps des cerises」で、他には、「桜んぼの実る頃」「桜の花咲くとき」「さくらんぼの季節」などのタイトルにもなっているようです。

あっという間に終わってしまう赤いさくらんぼの旬、せつなく落ちているさくらんぼの実、そして毎年やってくるさくらんぼの季節。

そんなシーンから、情熱的な想いと、短かった恋の季節、忘れがたく、儚い失恋の心情を歌っています。

うーーん。せつない!

ジブリ映画のテレビ放映の時期は、なんとなく決まっているような気がしませんか?

この劇中歌がさくらんぼの季節を歌った歌だと思うと、今頃から散ってしまう頃が、『紅の豚』にはぴったりなんでしょうか。

ちょっと大人の気分で、さくらんぼを摘みながら、この歌を聞いたり、『紅の豚』を見るっていうのもステキかも。